何度か言っているけれど、心理学部卒です。大学の頃の講義を、20年経った今でも思い出すことがある。
今では有名な「NLP」だけど、当時の心理学界では新進気鋭な存在だった。どんなふうに新進気鋭かというと、何度カウンセリングを重ねても改善が見られない重度の鬱患者が、NLPを受けると立ちどころに回復するから。
そんな魔法みたいなNLPだけど、もちろん種も仕掛けもある。その種と仕掛けがすごく素敵だったので、紹介させて欲しいのです。
原因を追究して分解するより、欲しい未来をイメージする
「原因を追究して分解するより、欲しい未来をイメージする」なんていうと、スピリチュアル系なニオイがしますけれど。笑
でもね、すごく腑に落ちる話なんです。
NLPはアメリカ発祥の学問なんですけれど、カウンセリングにものすごく効果を発揮したんです。それまでは、患者が何について悩んでいるのか分析するっていうのが主流だったのですが、そのクリニックでは
「その悩みから解放されたら、どんなことをしたいか?」
を患者に答えさせたのです。
例えば、高校生のときにレイプされてしまった少女がいました。少女はその事件がトラウマになり、何年も家から出ることができませんでした。
毎日、事件のことを思い返しては泣いて暮らしていました。両親はNLPの噂を聞きつけて、先生の元へ連れて行きました。先生は聞きます。
「その悩みから解放されたら、何がしたいですか?」
少女は、少し考えて答えました。
「ハイヒールを履いて、スカートを履いてお出かけしたい。友達とカフェでおしゃべりしたい」
それから数か月後、少女の笑い声がカフェで響いていました。
素敵な話だと思いませんか?わたしの空想じゃないですよ。笑
もしも少女がNLPに出会わず、部屋に引きこもったまま10年が経ったら。きっと少女は思います。
「あの事件のせいで、青春時代を失ってしまった。友達とおしゃべりしたり、彼氏と映画をみたり、楽しく過ごせるはずだったのに」と。
そしてますます、部屋に引きこもったことでしょう。
過去を憎むと、未来に呪いがかかる
嫌な出来事を繰り返し脳内で反芻してしまうと、見えない鎖でがんじがらめに自分を縛ってしまう。上段の話を聞いたときに、素直に素敵だなと思ったし、面白いなと思ったの。
モラ夫くんとの同居末期は思い出したくないことばかりだし、わたしが家事しないとか、家庭にお金を入れないとか、そんな根も葉もない夫の話を真に受けて、10時間以上にわたり罵詈雑言を浴びせた義母や義姉も許せない。笑
でもそんな過去をずっと反芻して、未来に呪いがかかるなんて絶対いやだと思う。
その悩みから解放されたら、何をしたいだろう?って質問は、人を悩みという呪縛から解放し、自由にさせると思う。
あなたは、モラ夫くんから解放されたら、何がしたいですか?
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